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生活に身近なパッケージ開発で暮らしの利便性を高める

工学院大学

プラスチックフィルムは、食品から日用品まで暮らしに近いところで幅広く用いられ、私たちの生活に欠かせないものとなっています。静岡県で創業し、現在は東京に本社を置くサンエー化研は、プラスチックフィルム加工の技術を生かして、さまざまな包装資材を製作する会社。入社して3年目となる前本さんは、研究スタッフとして新たな製品の開発に取り組んでいます。

株式会社サンエー化研
R&Dセンター 前本 梨紗さん
入社3年目 / 研究職 / 先進工学部 応用化学科卒業 / 有機高分子化学研究室(指導教員:小林 元康教授)/ ScienceCreateProject / 危険物取扱者乙種4類 / 趣味:おいしいものを食べること
                  ※掲載内容は取材当時のものです。

Q1.株式会社サンエー化研ではどのようなお仕事をされていますか?

所属する軽包装グループでは、レトルトカレーの袋やゼリーのカップに使用されるプラスチックフィルムのふたなどの食品や日用品のパッケージ、業界では包装体と呼ばれる製品の開発を手がけています。私たちは、お客様からいただいた要望をもとに、包装体の材料を選定して、ラボでサンプル作製・性能評価を行ったものを工場で試作品を作り、お客様に提案するという形で開発を進めています。

サンプル品の強度や熱耐性などを評価しています

Q2. 現在の職業を選んだ理由は?

 静岡県出身の私は昔から地元が大好きで、県内の企業を中心に就職活動を行いました。大学で高分子の研究に取り組んでいたことから、高分子材料を応用した製品を作っている会社で働きたいと思ったことも、今の会社を選んだ理由の1つです。インターンシップや企業の合同説明会に積極的に参加し、企業が手がけた製品に触れたり、社員の方々と交流して社風を感じることで、納得のいく就職活動ができました。

 Q3. 仕事のやりがいや魅力は?

開発に携わった食品包装が、店頭で並んでいる様子を見るととても嬉しくなり、魅力的に感じています。私が担当している電子レンジ加熱が可能な包装体はニッチな分野ですが、さまざまな形態や性能の製品が市場に出ています。既存の製品と差別化できる新しい工夫を盛り込んだ包装体の開発にはいつも頭を悩まされますが、先輩からアドバイスをもらい試行錯誤しながら、求められる性能を持つ製品開発にやりがいを感じています。

Q4. 現在の仕事で必要と感じているスキルや能力は?

良いものを作るためには自分が所属する研究部門だけでなく、営業など社内の他部署とも連携していくことが必要になるため、コミュニケーション能力が欠かせません。また、実際に働いてみて、チャレンジ精神の大切さを実感しています。ものづくりの工程では、失敗の中から解決策のきっかけを発見し、成功につながることがあります。そのため、失敗を恐れずにとにかくやってみるという気持ちで仕事に臨むことはとても大切です。

 Q5. 仕事の中で、大学で学んだことが活かされていると思うことはありますか?

「高分子合成化学」の授業が印象に残っています。この授業では電子の流れを考えながら反応式を作るなど、プラスチックフィルムの製品開発を行う際、高分子合成の技術を応用する上で基本となる内容を学びました。
また、実験や研究を通して習得した実験器具や測定機器の使い方など、化学の基礎知識はとても役立っています。

学科内のソフトボール大会に参加するなど、研究室では楽しい時間を過ごしました 

Q6. 大学ではどのようなことに力を入れていましたか?

研究に没頭する一方で、課外活動にも積極的に取り組みました。私が所属していたのが、子供たちと一緒に科学実験や工作をすることで科学の面白さを伝える学生プロジェクト「SCP(Science Create Project)」です。メンバーと協力しながらイベントを成功させたり、代表を務めてリーダーシップを磨いたりした経験は、仕事でも存分に活かされています。

杉並区で行われたイベントにて、子供たちに水笛の作り方や仕組みを教えました

 Q7. 後輩たちへアドバイスをお願いします! 

自由な時間が多い学生時代だからこそ、様々なことに積極的にチャレンジして有意義な学生生活を過ごしてください。工学院大学は部活動や学生プロジェクトなどの課外活動が盛んですので、きっと熱中できることを見つけられるはずです。

在学時を振り返って……先進工学部 小林 元康 教授から一言💡
 
前本さんには新しい接着技術に関する卒業研究を行ってもらいました。数多くの試料を合成して異なる温度で接着し、装置に取り付けて接着強度を測定する作業の繰り返しでした。何度も失敗もしましたが、粘り強く挑戦しコツコツとデータを集めていくことで分子レベルの接着機構を明らかにしてくれました。この時身についたデータの客観的な読みとり方、まとめかた、
伝え方などは入社後も活かされていると思います。
 地元で就職したい、できれば高分子にも関わりたいという両方の希望を叶える道を模索し、実現できたのは何事にも真摯に取り組む姿勢の賜物であると思います。

工学院大学は、134年の歴史の中で10万人以上の卒業生を輩出し、その多くがものづくり分野をはじめ、さまざまな業界で活躍しています。
先輩たちが歩んできた道を、将来を考える上での材料にしてみてくださいね。

次回の卒業生インタビューもお楽しみに!

先進工学部 卒業生インタビュー

先進工学部 就職活動体験記


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