大学院進学を視野に計画的準備 多様なチーム経験が支えた就職活動 #就職活動体験記
清水建設株式会社の生産技術職として就職する馬渡さん。大学院での就職活動を見据えた計画的な準備と、多様なチーム活動経験が就活成功の鍵になったという馬渡さんから、就職活動の体験談や後輩へのメッセージを伺いました。
Q1. 工学院大学に入学を決めた理由は?
私が工学院大学への入学を決めた理由は、小学生の時に参加した科学教室で、キャンパスや学生の明るく活発な雰囲気に感銘を受けたことがきっかけです。また、高校生の時に訪れたオープンキャンパスでは、先生方の親切でフレンドリーな対応がとても印象的でした。さらに、研究室や学科が豊富で、多彩な分野を学べる環境が整っていること、そして将来の選択肢が広がることに大きな魅力を感じました。建築学科を選んだ理由は、工作などのものづくりが好きで、何かを形にするまでの試行錯誤を楽しめることに加え、身近でありながらスケールの大きい建築に携わる過程に興味を持ったためです。
Q2.大学院へ進学した理由を教えてください。
学部3年生の時に就職活動を通じて自己分析や学生時代に力を入れたことを振り返った際、自分が能動的に取り組んだ経験があまり多くないと感じました。そのため、学生のうちにもっと積極的に挑戦し、視野を広げる機会を持ちたいと思うようになりました。また、建築について一生懸命に学んだ実感が十分に得られていなかったため、さらに深く建築を学びたいという気持ちが強まりました。同時に、自分の専門性を磨き、将来のキャリアに活かせる知識やスキルを身につけたいと考えたことも、大学院進学を決めた大きな理由です。
Q3. 内定先企業を志望した理由は?
学部3年生の時に学外研修で2週間の現場管理を体験した際、さまざまな分野の方々と交流し、団結してプロジェクトに取り組む経験に大きな魅力を感じました。この経験をきっかけに、設計から施工まで一貫して関わることができる高い技術力を持つ大手ゼネコンで働きたいと考えるようになりました。
清水建設を志望した理由は、現場見学やOBの方との交流を通じて、社員の方々の誠実で温かい人柄に触れ、「このような環境で一緒に働きたい」と感じたことが大きな決め手です。また、社員数が多く、多様な専門知識や考えを持った方々と関わる機会が豊富な環境であるため、自分の視野や知識をさらに広げられると確信しました。さらに、清水建設は自分が研究している分野で強みを持っており、希望する職種を新卒採用している点にも大きな魅力を感じました。
Q4.就職活動を始めた時期と、その理由を教えてください。
<学部時代の就職活動>
大学院進学を予定していましたが、就職活動の雰囲気を掴むことや、修士課程での就職活動の参考にするため、学部3年生の時に就職活動を行いました。夏期休暇中には学外研修に参加し、建設現場で建築のスケールに触れる貴重な経験を得ました。また、エントリーシートの書き方や就活スケジュール感を把握することで、修士課程での活動に活かせる基礎を築くことができました。適性検査の勉強では、解き方のコツや必要な学習量の目安を掴み、大学院進学時には、余裕を持って対策を進められるようになりました。企業研究では、合同説明会や短期インターンシップに参加し、幅広い業界や企業規模を比較しました。その結果、自分の興味や大切にしたいポイントを明確にし、効率的に情報収集が進められる土台を築きました。
<修士課程での就職活動>
修士1年の5月ごろから自己分析や適性検査対策を始め、早期インターンシップ用の提出物を充実させることができました。夏には1週間のインターンシップに参加し、仕事内容の理解を深め、自分の企業選びの軸を明確にしました。これにより、企業ごとの違いや特色を比較しながら志望企業を絞り込むことができました。
秋以降は、内定を得ていた先輩から選考対策のアドバイスをもらいながら、企業ごとの面接準備を進めました。面接に向けては、プレゼン資料の準備や同期との練習を通じて入念な対策を行い、自信を持って臨むことができました。
Q5.就職活動で意識したことは?
就職活動で意識したことは、大きく3つあります。
まず、自分がやりたいことの具体的なイメージを持ち、それを軸に企業選びを進めることです。就活の軸が明確であれば、企業研究や面接での受け答え、エントリーシートの内容も一貫性を持たせることができると実感しました。
次に、他者からの意見を積極的に取り入れることです。エントリーシートの添削やプレゼン資料の作成では、先輩や就職キャリア支援センターのアドバイスを活用し、内容の分かりやすさを重視しました。第三者の視点を取り入れることで、自分では気づけない改善点を見つけることができました。
最後に、志望する企業に積極的に関わることを意識しました。OB・OGにコンタクトを取ったり、インターンシップの問い合わせをするなどの行動を通じて、企業への志望度を示すことができました。これらの積極的な行動は、その後の選考にも繋がり、自ら動くことの重要性を学ぶ良い機会となりました。
Q6. 就職関連で利用した大学のサポートなどを時期も踏まえて具体的に教えてください。
3年次には、学外研修で自己分析やエントリーシートの作成を授業の一環として行いました。就職活動の進め方が分からない状態でも、講義に沿って取り組むことで就活の基本を経験できたのは、とてもありがたかったです。
また、就職キャリア支援センターでは、エントリーシートの添削だけでなく、企業との接点を持つ機会をつくるサポートを受けることができました。具体的には、リクルーターを紹介していただくなど、きめ細やかな支援を受けられたことが印象に残っています。さらに、適性検査の模試ができるサイトを利用し、6月ごろから複数回練習しました。本番と同じ形式の画面で慣れておくことで、本番の試験でも落ち着いて取り組むことができました。時間配分や問題形式に慣れることができた点も、大きな助けになったと感じています。
Q7.在学時に力を入れたことは?
在学中に力を入れたことは、大きく2点あります。
1つ目は、全国の修士設計・論文展を学生で企画運営する実行委員会「トウキョウ建築コレクション」での活動です。私は写真展のリーダーを務め、コロナ禍で対面活動が難しい中でも、メンバーの交流を重視した活動を行いました。月2回のWEB会議では全員が進捗報告を行い、発言しやすい環境づくりを心がけました。その結果、意見交換が活発になり、メンバーそれぞれの責任感も高まりました。最終的に多くの来場者を迎え、企画展を成功させることができ、達成感を得るとともに、チームで活動する難しさや楽しさ、リーダーとしての役割の重要性を学びました。
2つ目は、研究活動です。ゼミや学会での発表機会を通じて、苦手だった人前で話すことに対する意識が変わりました。発表練習や資料作成の工夫を重ねることで経験を積み、徐々に自信を持てるようになりました。また、研究を進める中で、自ら学ぶべき内容や目標を考え行動する習慣が身につきました。これにより、学部時代は受け身だった学びが、主体的な学びへと変化し、大きな成長を実感しています。
Q8.授業や研究活動が進路選択や就職活動に役立ったと思うエピソードを教えてください。
2年次の「構造基礎実験」や3年次の「建築設計Ⅲ」では、チームで設計や模型製作に取り組みました。この活動を通じて、メンバーの意見をまとめる難しさや、スケジュールを管理する重要性を実感しました。しかし、意見を出し合いながら一つの形にまとめ上げていく過程には大きな充実感があり、完成した時の達成感は特に印象に残っています。この経験は、グループ活動に対する積極性を高め、業界選択のきっかけにもつながりました。また、ゼミでのプレゼン資料作成では「見せ方」を工夫することを常に意識していました。その成果は面接の場でも活かされ、見やすく分かりやすい資料を作成できたことで、話す際にも自信を持って伝えられるようになりました。
Q9.後輩たちへメッセージをお願いします!
就職活動においては、積極的に行動すれば、企業の方々もきっと応えてくださいます。ぜひ、就活を前向きに楽しむ気持ちで、多くの人と関わりながら進めていってください!
先輩一同、4月にお会いできるのを楽しみにしています
これから始まる大学生活をより一層素敵なものにしていきましょう!
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