医療機器への情熱を武器に 幅広い学びで未来を切り開く #就職活動体験記
光学機器メーカー 株式会社ニコンの技術職として就職する北口さん。
医療機器分野への熱い想いと幅広い学びが評価されたという北口さんから、就職活動の体験談や後輩へのアドバイスを伺いました。
Q1. 工学院大学に入学を決めた理由は?
高校時代、数学が得意であったことから、理工系の大学への進学を志しました。また、看護師である母の影響で医療分野にも興味を持ち、医療と工学を融合させた分野である医療機器に強い魅力を感じるようになりました。その中で、工学院大学は、医療機器に関わる研究環境が充実している点に惹かれ、入学を決めました。
Q2. 内定先企業を志望した理由は?
ニコンを志望した理由は、主要事業である映像やカメラ技術を基盤としながら、医療機器事業も展開しており、自身の研究内容である電子顕微鏡との繋がりを感じたためです。また、学部3年生の際に参加した同じ学科のOBとの交流会で、大手企業ほど高度な技術力を持ち、スキルを磨ける環境が整っているという話を聞き、大手企業への魅力を強く感じました。そのため、大手企業であるニコンに興味を持ち、ニコンであればより高度な技術や知識を習得できると考えました。さらに、新入社員の教育体制や福利厚生が他社より充実しており、社員を大切にする企業文化に共感したことも、志望理由の一つです。入職後は、医療現場や医療従事者に寄り添い、医療分野で貢献できる製品づくりに携わりたいと考えています。
Q3.在学時に力を入れたことは?
入学当初から医療機器の分野で働くことを目指し、その目標に向けて幅広い知識を身につけるため、関連する授業を積極的に履修しました。所属する電気電子工学科の科目に加え、情報分野(シミュレーション言語)、機械分野(機械工学)、医療分野(3年次研究室セミナー)といった異なる分野の講義を受講し、視野を広げてきました。中でも特に印象的だったのは、3年次研究室セミナーです。この授業では、論文を読み、その内容をわかりやすく発表するという課題に取り組みました。資料作成やプレゼンテーションの準備を通じて、就職活動に必要な伝える力を磨くことができました。
また、就職活動と直接結びつきはありませんでしたが、在学中は教職課程にも取り組みました。
Q4.授業や研究活動が進路選択や就職活動に役立ったと思うエピソードを教えてください。
入学当初から幅広い分野にわたって勉強してきたことを、そのまま自己PRとして話すことができました。面接官からは「やりたいことや目的に必要な知識を得ようとしている点が良い。成長に期待している。」という言葉を頂きました。
Q5.就職関連で利用した大学のサポートなどを時期も踏まえて具体的に教えてください。
就職キャリア支援センターには、3年生の10月から12月にかけて、主にエントリーシートの添削をお願いしました。自己PRや強みについて何を書けばよいのか迷っていた際、職員の方に相談し、一緒に内容を整理しながら書くべきポイントを決めました。そのアドバイスをもとにエントリーシートを作成し、添削を受けるというプロセスを何度も繰り返すことで、内容をブラッシュアップしていきました。
Q6. 面接対策の準備や本番のエピソードを教えてください。
面接対策では、就職キャリア支援センターを頼りにしながら、一年先に就職活動を終えた友人にもアドバイスを求めました。友人から「エントリーシートや筆記試験も大切だが、最終的には面接が最も重要」と教えられたことをきっかけに、面接練習を重点的に行うようにしました。具体的には、面接官からの質問を想定し、その場ですぐ答えられるように練習を重ねました。想定していた質問と異なる内容が聞かれることも多かったですが、練習の成果として、自分の考えをすらすらと伝えることができ、面接官から「話し方がわかりやすい」との評価をいただきました。
Q7.就職活動で意識したことは?
就職活動では、自己PRや自分の強みを伝える際に、誇張にならないよう意識していました。誇張してしまうと、面接で質問された際に辻褄が合わなくなり、話に詰まる可能性があるからです。また、入社後に期待と現実とのギャップで苦労することを避けるため、実際にできないことや知識が浅い分野については、正直に伝えるように心がけていました。
Q8. ご自身が提出したエントリーシートで「ここが効いた!」と思うポイントを教えてください。
自身の強みを活かして課題に取り組む姿勢を具体的に示した点が評価されたと感じています。医療機器業界が直面する「機器にかかるコスト」の問題に着目し、限られた予算や物価高騰に対応しながらも高品質な製品を開発する課題に対し、自身の課題解決力が役立つことをアピールしました。その際には、所属していた舞踏研究部での経験を基に説明をしました。コロナ禍で練習環境が限られる中、自宅での効率的な練習方法を工夫し、動画や書籍から情報を収集して成果を出した経験を話し、厳しい制約下でも工夫を重ね物事に取り組める姿勢を示しました。
Q9.後輩たちへメッセージをお願いします!
私がニコンに応募したのは2月頃でした。その前に受けた大手企業で不採用となり、正直なところ、ニコンから内定をいただけるとは思っていませんでした。しかし、「ダメで元々」という気持ちで面接に挑んだことが、結果的に良い方向に繋がったと感じています。あまり自分を過小評価せず、さまざまな企業にトライしてみることをお勧めします。また、私は教職課程と就職活動を同時進行で取り組んでいましたが、非常に忙しい中でも諦めずに努力を続けた経験は、今後に必ず活きてくると感じています。皆さんも大変な時期だと思いますが、自分の可能性を信じて、最後まで頑張ってください!
先輩一同、4月にお会いできるのを楽しみにしています
これから始まる大学生活をより一層素敵なものにしていきましょう!
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