見出し画像

入念に行った企業研究が、自身の研究内容と結びつく #就職活動体験記

創業から120年以上の歴史がありマーケティング・IT・クリエイティブなどの領域で印刷技術を進化させて事業を拡大している凸版印刷株式会社。今春、研究開発職として入社予定の三ツ島さんに、志望理由や在学時のエピソードを伺いました。

内定先:凸版印刷株式会社
三ツ島 絃生さん
化学応用学専攻 修士2年 / 機能性高分子研究室(指導教員:伊藤 雄三 教授 / 川井 忠智 准教授)/ 音楽部 / 神奈川県立秦野高等学校 出身 / 2017年 先進工学部 応用化学科入学
                  ※掲載内容は取材当時のものです。


Q1.工学院大学へ進学した理由は?

大学受験では思うような結果が出ず、3月の入試で合格した工学院大学へ進学することにしました。軽音楽やハイブリッド留学など、とにかく何でも挑戦すること・楽しむことを目標に大学生活を送りました。

Q2. 内定先企業を志望した理由は?

収益性や安定性の高い業績を保ちながらも、常に新しいことにチャレンジし続ける姿勢に魅力を感じました。印刷と名の付く会社でありながら、半導体やDXなど幅広い製品を手掛けており、様々な製品に携わることで自分が本当にやりたいことを見つけられると考え、研究開発職を志望しました。
私が所属する機能性高分子研究室では、スマホなどのプラスチック部品の熱伝導率をいかによくするかという研究をしており、在学時に研究の楽しさを感じ、企業でも続けていきたいという思いがありました。半導体にもプラスチックが使用されているので、自分の研究とマッチしていたのも決め手の一つです。

Q3.大学院へ進学した理由を教えてください。

大学4年時での就職活動がうまく行かず、再度就職活動を行うため、進学を決めました。研究室では、実際に手を動かして実験をする楽しさ、研究のために本や論文を読んで理論が分かっていくワクワク感、実験が成功したときの達成感を体験でき、自分の財産になったと感じています。今思うと大学院に入ってよかったです。

Q4. 在学時に力を入れたことは?

在学時に力を入れたことは研究と部活動です。研究では、その結果になったのはなぜなのか、本当にその理論なのか、再現性はあるのかなど、常に疑問を持つようにしていました。また、わからないことがあったら、自分なりの意見をまとめてから、先生や先輩に早めに聞きに行くことを心掛けました。
大学時代に所属していた音楽部では、初心者で入部したのですが、ステージ上ではだれにも負けたくないという思いから猛練習し、3年時には部内の評価会で1位を取ることができました。音楽部では誰かと一緒になって作品を作り上げる楽しさを知ることができました。

Q5. 就職活動はいつから始めましたか?

本格的に就職活動を始めたのは修士1年の6月です。調べる中で少しでも気になった企業はインターンシップや説明会にとにかく参加することを心掛けました。学部時代にも就職活動を行っていましたが、特段何も準備していなかったため、内定を得ることができませんでした。業界・企業についての知識がなく、受ける企業も聞いたことがあるぐらいのレベルでエントリーしており、就職活動において準備はとても大切だと学びました。

Q6.ここが効いた!私のエントリーシート

企業のニュースルームは随時チェックするように心がけていました。「自分がこの企業に一番詳しいんだ」と自信が持てるくらい様々な情報に目を通し、他企業との違いを見つけ、エントリーシートを書き分けていました。説明会やパンフレットだけで得られる情報だけでなく、リアルタイムな情報を盛り込むことでより深みを出せるように意識し、「この製品に、私の技術を生かして作ったら面白いんじゃないか」「こういうことがやりたいんです!」という熱意を伝えました。志望動機に合わせた面接の想定や下調べも含めると、エントリーシートの作成に1ヵ月~2ヵ月くらいじっくり時間をかけました。

Q7.面接対策の準備や本番のエピソードを教えてください。

エントリーシートから推測される質問にはすべて応えられるように対策しました。また、面接練習もたくさんの方と行うことで、本番さながらの緊張感を感じるよう工夫しました。相手の目を見て笑顔で話し、早くしゃべり過ぎないよう言葉のキャッチボールを心がけるなど、基本的な部分を意識しました。こうした準備のおかげで、本番ではリラックスして臨むことができました。
自己PRでは、困難にも粘り強く取り組める人間であることを主張しました。具体的には、研究で必要な試料が新規化合物で前例がなく、1から合成することが難しかったのですが、実験に関する文献を徹底的に調べ、文献通りの条件で成功しなかったので、有機合成の専門家である他研究室の教授に反応条件について聞きに行き、諦めず取り組むことで、実験が成功した経験を話しました。

Q8. コロナ禍での就職活動で意識したことは?

基本はオンライン面接だったので、Wi-Fiの接続に問題はないかを入念にチェックしました。また、コロナ禍で対面での面接練習があまりできず、対面で行うことが決まった際は、急いでビジネスマナーなどを調べました。

Q9. 就職活動での必須アイテムはありますか?

「業界地図」という書籍です。就職活動を始めた当初は、企業はもちろん、業界についても全く知りませんでした。この本はその業界においての企業の位置づけや業界の今後の雲行き、売り上げの序列や成長度合いなど、わかりやすく丁寧に書かれており、自分が行きたい業界・企業を決めるのに大変役立ちました。

Q10.後輩たちへメッセージをお願いします!

エントリーシートや履歴書は人に見てもらうことがとても大切だと感じました。就職活動は一人で行わず、就職支援センターや先輩・同期に、エントリーシートの添削や面接練習を積極的にお願いしましょう。素晴らしいアドバイスをもらえるはずです。頑張ってください!

工学院大学 就職支援センターでは、エントリーシートの書き方や合同説明会、企業セミナーなど、就職・キャリアに関する様々な情報を発信しています。就職支援センターTwitterでも情報更新中。学部3年生、修士1年生の方はぜひご利用ください。