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海を渡り本物の海外建築を体感できるハイブリッド留学® #先輩メッセージ
留学に興味はあるけれど、不安や迷いで一歩踏み出せない…そんな思いを抱えている方も多いのではないでしょうか。
この企画では、工学院大学の「ハイブリッド留学®」に参加した在学生の先輩対談から、実際の体験談やメッセージをお届けします!
ハイブリッド留学®とは?
日本初!本学独自の留学プログラム
ハイブリッド留学®は、学生が海外へ挑戦するきっかけとして、工学院大学が開発した、日本初、そして独自の留学プログラムです。留学のハードルを下げ、まずは“海を渡る”ことで海外での経験値を高め、異文化にふれ、理解し合う経験を通して、グローバルな視点を養います。
ハイブリッド留学®の特徴
本学専門科目は、渡航する本学教員が日本語で実施、滞在中は英語で生活する、というハイブリッドな環境による本学独自の留学制度です。本学教員を直接現地へ派遣し、対面授業もしくは遠隔授業で開講するため、英語力は不問。現地での授業料も不要です。協定校と連携した英語教育と日々の生活で英語力をアップさせることができます。
建築学部のハイブリッド留学®は3年次9月から12月の約3ヶ月間をイギリス・カンタベリーで過ごすプログラムとなっています。今回は2023年秋・冬にイギリス・カンタベリーでのハイブリッド留学®に参加した野部 太朗さん、江守 彩花さんに話を伺いました。
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野部 太朗さん(写真左)
建築学部建築デザイン学科4年/大学入学共通テスト利用入試/埼玉県立川越高校出身
江守 彩花さん(写真右)
建築学部建築デザイン学科4年/自己推薦型選抜/茨城県私立水城高校出身
建築への憧れが広げる学びの舞台
――建築に興味を持ったきっかけは何ですか?
野部:大学では仕事に直結する学びをしたいと考え、建築学部を志望するようになりました。私が通っていた小学校は、アメリカの有名建築家フランク・ロイド・ライトに師事した日本の建築家、遠藤新氏が設計した建物でした。その環境で過ごした経験が、建築に興味を持つきっかけになったと思います。また、絵を描くことや物を作ることが好きだったことも、建築への興味を育むきっかけになったと感じています。
江守:私は、自宅周辺を散歩中に見かけた住宅がきっかけで建築に興味を持ちました。シンプルな外観ながら、死角に隠れた空間の存在に気づき、その設計に想像を膨らませるうちに、自分も人の心を動かす建築物を手がけたいと思うようになり、建築学を専攻することにしました。
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――工学院大学を選んだ理由を教えてください。
野部:将来やりたいことが明確でない中、工学院大学建築学部は2年次まで学部共通カリキュラムで建築学を幅広く学び、3年次に学科を選択できる点が魅力的でした。そのようなじっくり時間をかけて自分の興味を見つけられる環境に惹かれ、入学を決めました。
江守:他大学にはない独自の取り組みであるハイブリッド留学®に大きな魅力を感じたことです。第一志望校の国立大学には残念ながら合格できませんでしたが、浪人するよりも「工学院大学に入学したらハイブリッド留学®に参加したい」という思いが強くなり、私立の第一志望校であった工学院大学への入学を決めました。
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暮らしを通して国際性と語学力を高める
――大学で、留学したいと思うようになったきっかけを教えてください。
野部:海外旅行に行ったことはあったのですが、“海外で長期間生活する”という経験ができるのは留学ならでは。大学生の間に海外の空気を体感して暮らしたいと考えていました。
江守:幼少期から海外旅行を通じて英語に親しみ、高校時代にはカナダ留学に挑戦する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で直前で中止に。その経験から「大学では必ず留学をしたい」と強く思うようになり、そこで目に留まったのが、入学の決め手にもなった工学院大学の「ハイブリッド留学®」です。
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野部:私が「ハイブリッド留学®」について知ったのは、入学後のことでした。この制度について耳にし、3年次4月の説明会に出席しなければ参加資格が得られないと聞き、説明会に参加しました。そこで詳しい内容を聞いたところ、留学先が以前から行きたいと思っていたイギリスだったこともあり、挑戦することにしました。
江守:私も海外旅行の経験はありましたが、野部さんの言う通り“海外で暮らす”のは旅行とは違う経験や刺激が得られるものですよね。
野部:私も2年次にヨーロッパ一周の弾丸旅行をしたことがありますが、いま留学での経験を振り返ると、旅行ではできないことが山ほどあったなと思います。
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ーーホテルなどではなく、ホームステイで現地のご家族と一緒に暮らすのが留学ならではの経験ですよね。
江守:一般的な留学とは異なり、「ハイブリッド留学®」は英語力不問で留学に参加できる点が特徴です。とはいえ現地のホストファミリーとちゃんと話ができるかな、という不安はありましたね。
野部:私も英語力には自信がなかったのですが、留学で自信がつきました。ホストファミリーのお父さんにギターを教えてもらったり、授業後に街の人と触れ合う中で、英語力だけでなく、海外の人と交流するためのコミュニケーション能力を全体的に高められました。ギターはいまでも続けていて、結構上手くなりました(笑)。
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江守:私のホームステイ先の家族は犬を2匹飼っていて、一緒にお散歩したり、映画好きの家族だったので、リビングのソファで映画を見たりしました。そういえばちょうどイングランド対日本のラグビーの試合があったんですよ。
野部:確かにその試合がありましたね。
江守:はじめは勇気もいるけれど、段々とリラックスして一緒にリビングで過ごせるようになりました。積極的に関わろうとすれば、ホームステイならではの楽しい時間が過ごせるはずです。
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海外建築をリアルに体感できるフィールドワーク
――「ハイブリッド留学®」は約3ヶ月間、休学せずに留学先で日本の授業も受けながら、現地の英語授業が受けられることが特徴です。留学先での勉強はどうでしたか?
野部:建築を学ぶ上で、歴史的建造物が残るカンタベリーでのフィールドワークを中心に、たくさんの海外建築に実際に触れられる経験が大きかったです。授業として先生が建築学的な解説を加えてくれるので、ただ見学するだけでなく、より深く建築物の価値や役割を理解することができました。
江守:私は植物を活用した空間デザインに興味があって、イギリスの街並みは、つくり方が日本とは違っていて、緑地の活用なども参考になりました。毎日の授業は日本から来た先生と、学科の違う40名くらいの仲間と一緒に勉強していて安心感がありましたね。またケント大学で授業を受けたのですが、同じ建築を学ぶ海外の学生と交流できたことも嬉しかったです。
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野部:イギリスは気候がいいので人々が外に出る習慣があり、街にはテラス席が多くあります。研究室の指導教員である鈴木敏彦教授が「旅こそが建築家にとって最高の学びの場だ」と話をされるのですが、気候や人々の習慣に紐づいた街や建築の在り方など、暮らしたからこそ見えてくる部分が多かったです。
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江守:街並みの中で印象的だったのが、中心に位置する世界遺産でもあるカンタベリー大聖堂。私は地元である茨城県日立市のシンボルづくりを卒業研究のテーマにしていて、カンタベリーの街並みやケント大学での授業が、研究テーマへの考察を深めるきっかけになったと思います。
――他にも印象に残っている出来事はありましたか?
江守:現地の暮らしを体感するという意味では、私は現地の美容室に行ってみるという新しい挑戦もしました。
野部:女子でも美容室に行ったのは江守さんだけでしたよね。その勇気はすごい!
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江守:留学生活で培った英会話力を帰国後も落とさないよう、海外の人と話す機会をつくれるように意識しています。英語の勉強も続けていて、TOEICのスコアは留学前から200点アップしました。
野部:私はウイスキー産業を通した地域の再興を卒業研究のテーマにしていて、その調査も兼ねて一週間のブレイクウィークにスコットランドのウイスキー蒸留所まで足を伸ばしました。これもまた勉強と興味を兼ねて実現できた貴重な経験です。
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学びと留学の経験が未来を切り拓く
――改めて工学院大学での学生生活を振り返って、どう感じていますか。
江守:同じ分野を学ぶ国立大学の友人と話す中で、工学院大学の学びのレベルは非常に高いと感じています。先生や学生の数が多いため、相談や切磋琢磨できる相手に恵まれているのも大きな魅力です。このように、多くの刺激を受けながら学べる環境が、工学院大学の強みだと思います。
野部:工学院大学はハイブリッド留学®以外にも多彩なプログラムが充実しています。また、個性豊かな教授陣が多く、選択肢の幅が広い点も魅力的です。さらに、八王子と新宿、それぞれ異なる特徴を持つキャンパスで、充実した学生生活を送れるのも魅力だと感じています。
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――ハイブリッド留学®への参加を迷ってる後輩に向けてメッセージをお願いします!
江守:私は卒業後、大学院進学を考えているのですが、今回一緒に留学した友人と、大学院進学後にまた一緒に留学に行こうって話をしています。それくらい今回の留学経験は、私にとって大きな成長を得られる経験になりました。
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野部:ハイブリッド留学®の魅力の一つは、同じメンバーでまとまった期間を過ごし、高校のような一体感を味わえることです。大学では講義ごとにメンバーが変わりますが、留学期間中は同じ仲間と濃密な時間を共有し、深い絆を築けます。また、現地の学生とも交流でき、私は今でも友人と連絡を取り合っています。次の夏には日本で再会する予定で、このような国際的なつながりが生まれるのも大きな魅力です。
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江守:まず一歩踏み出して海を渡ってみることが一番だと思います。語学力に自信がなくても、現地の空気に触れたり、外国人とコミュニケーションを取ったりすることで世界が広がります。約3ヶ月間の留学生活を通じて、日本の良い点や課題を新たに発見でき、固定観念を崩す良い機会にもなります。社会人になると新しい挑戦の機会が限られるため、学生時代にぜひ留学を経験し、新たな自分に出会ってほしいです。
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先輩一同、4月にお会いできるのを楽しみにしています
これから始まる大学生活をより一層素敵なものにしていきましょう!
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ハイブリッド留学®の詳細はホームページをご確認ください。
※国際情勢や現地協定校等の事情により、実施できない場合があります。
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