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ファンモアタイム新宿で体感!人々が集う未来のまちづくり

こんにちは、工学院大学新聞会です。工学院大学唯一の学生メディアとして工学院大学のキャンパスライフをお届けしています。

✏この記事のライター
工学院大学新聞会 iyumi
情報学部コンピューター科学科3年 / 趣味:音楽を聴くこと / 苦手なこと:暗記 / 大学生活の楽しみ:好きな曲を聴きながら課題をすること

今回は、「FUN MORE TIME SHINJUKU2024(ファンモアタイム新宿2024)」を取材しました。
このイベントは、工学院大学新宿キャンパスが位置する西新宿エリアで、10月18日(金)から20日(日)の3日間にわたり開催されました。地域の将来像を具現化し、来場者が体験を通じて学べることを目的とした本企画では、パーソナルモビリティや自動運転車の試乗体験をはじめ、最新テクノロジーに触れられる展示・実験ブースなど、多彩なプログラムが実施され、多くの来場者で賑わいました。

新宿中央公園ファンモアタイムひろばのようす

新宿中央公園ファンモアタイムひろばや都民広場、11号街路下ではスマートシティフェスタが開催されていました。ステージイベントやキッチンカー、最新テクノロジーを体験できるブースなど、多くの人々が楽しんでいる様子が見受けられました。11号街路下ではいくつかのブースを見て回りましたが、どの技術も非常に興味深かったです。

たくさんの最新テクノロジーに触れられる11号街路下

特に印象的だったのは、新宿中央公園ファンモアタイムひろばにある乗用人型変形ロボットです。車がロボットに変形する際には、音楽が流れ、まるで映画のワンシーンのような迫力があり、とても感動しました。このロボットは海外からの観光客や子どもたちにも大人気で、多くの人々を魅了している様子が見られました。

この車が…↓
変形してロボットに!

パーソナルモビリティや自動運転車のブースでは、実際に自動運転を体験することができました。自動運転は近年よく耳にしますが、実際に体験できる機会は貴重であり、大人から子供までが興味を持っている様子でした。
 
次世代モビリティ体験では、4種類のパーソナルモビリティの体験乗車をすることができます。どれも魅力的で迷いましたが、今回は可愛らしい見た目に惹かれて「Rakuro」という自動運転歩行速モビリティを体験させていただきました。

次世代モビリティ体験

Rakuroは、周囲の人や障害物を認識して避けながら移動します。目的地まで自動で移動するため、利用者は何も心配せず移動を楽しむことができます。ロボットと人を共存させたいという思いから、歩道に溶け込みやすいデザインとなっているようです。表情にもバリエーションがあり、愛着が持てますね。

自動運転車の体験では、後部座席に乗車しました。初めての自動運転車体験でしたが、通常の車と同程度の速度で走行し、その速さに驚きました。信号や他の車が合流する際には自動で減速や停車を行い、その高い技術力に感動しました。

自動運転車についていろいろと教えてくれました

自動運転車は「LiDAR」というレーザー光の反射時間で距離や方向を測定するセンサーを使用しており、地図や見えている景色と合わせて現在の位置を把握することができます。現在はハンドオフ運転が可能なレベル2ですが、将来的には無人運転が可能なレベル4の実現を目指しているそうです。自動運転車が当たり前になる未来が訪れたら素敵ですね。

からあげマーケットやホテルレストランブースなど、ご飯を楽しめるブースも多く並んでいました。お昼頃には多くの人々が休憩しつつご飯を楽しんでいる様子でした。

また、ファンモアタイム新宿には工学院大学の学生団体も多く参加しており、展示や体験、ステージでのライブなど、どれも多くの人で賑わっていました。
各団体の方にインタビューを行い、ファンモアタイムへの参加についてお話を伺いました。

工学院大学ソーラーチーム

工学院大学ソーラーチーム(以下ソーラーチーム)は、ソーラーカーの展示と乗車体験を行っていました。2017年オーストラリアで開催されたソーラーカーレースに出場した「Wing」はかわいらしい見た目と珍しさから子どもたちに大人気でした。ブースでは、軽量化された車両の秘密やワイルドな大会の様子を聞くことができ、特に大人の興味を引いていました。

展示された「Wing」

ソーラーチーム機械班の阿部七海さんにお話を伺いました。

ーファンモアタイムにはどのような気持ちで臨みましたか?
阿部さん:
今年こそはチームの役に立ちたいという思いで参加しました。
昨年参加したときは来場者の質問に答えられず、車体の動かし方もわからなかったことがありましたが、今年はどんな質問にも答えることができました。また、メンバーのシフトを組むなど、運営面でリードすることにも成長の喜びを感じました。

ソーラーチーム機械班 阿部七海さん

ー展示を終えての感想をお願いします。
阿部さん:
ソーラーカーという珍しい車体の知名度を少しでも上げることができたのではないかと思います。大学でソーラーカーが作れること、スポンサー様にサポートいただいて車体製作や大会に参加できていること、オーストラリアの大会を目指してまた頑張っていることなど、初めて知っていただくことをたくさんお話できて楽しかったです。
また、来場された方々に「頑張ってね」とたくさんお声がけいただきました。今回の展示は、ソーラーチームを知っていただくと同時に私たちの励みになる良い機会でした。

工学院レーシングチーム

工学院大学レーシングチーム(以下KRT)は、今年9月に開催された学生フォーミュラ日本大会2024に出場した車両「KRT24」と、その技術などを展示していました。
学生フォーミュラ日本大会では、1年間でフォーミュラスタイルの小型レーシングカーを設計・製作し、その性能や企画力など、ものづくりに必要な能力を総合的に競い合います。「KRT24」は展示だけでなく実際に乗ることもでき、その貴重な体験には子供から大人までが楽しんでいる様子でした。

展示された「KRT24」

KRTチームリーダー及びテクニカルディレクターである松本悠暉さんにお話をお伺いしました。
 
ーファンモアタイムにはどのような気持ちで臨みましたか?
松本さん:
「KRT24」は私たちの1年間の活動の集大成です。
多くの方にこの車両をご覧いただき、私たちの取り組みに興味を持っていただきたいという思いで展示に臨みました。また、日頃から支えてくださっている皆様への感謝の気持ちを込めて、活動の成果をお見せし、少しでも恩返しができればと考えています。

KRTチームリーダー及びテクニカルディレクター 松本悠暉さん

ー展示を終えての感想をお願いします。
松本さん:
多くの方にご来場いただき、心より感謝申し上げます。
小さなお子様から大人の方、さらには海外からの来場者にも車両をご覧いただき、交流することができました。様々な立場の方と意見を交わす機会は非常に貴重で、大変勉強になりました。
このような素晴らしい機会をいただき、感謝しています。この経験を糧に、今後の活動に活かしていきたいです。

工学院大学ロボットプロジェクト

工学院大学ロボットプロジェクト(以下KRP)は、2024年度NHK学生ロボコン大会に向けて制作した機体の展示と、9月に開催された新人戦に向けて1年生が制作した機体の操縦体験を行いました。
展示された機体については、KRPのメンバーが来場者からの質問に答えたり、詳しい解説を行ったりしており、来場者の方々がロボットに深い関心を持っている様子が見られました。特に操縦体験は子供たちに大人気で、楽しそうに操縦していました。

展示された機体

KRP2024年度リーダーである池田真優さんにお話を伺いました。
 
ーファンモアタイムにはどのような気持ちで臨みましたか?
池田さん:
KRPとして自分たちが制作したロボットを一般の方々に見ていただくのは今回が初めての機会でした。そのため、うまくいくか不安な気持ちが大きかった一方で、どのような反応をいただけるか楽しみでもありました。

KRP2024年度リーダー 池田真優さん

ーイベントを終えての感想をお願いします。
池田さん:
老若男女問わず、海外からの来場者も含めた多くの方々に閲覧や体験していただけて大変嬉しく感じました。また、私たちが制作した機体について「素晴らしい」「よくできている」といったお褒めの言葉をいただき、とても励みになりました。今回のファンモアタイムで得た学びを活かし、今後も積極的に広報活動に取り組んでいきたいです。

Science Create Project

Science Create Project(以下SCP)は、「クリップモーター作成」と「紙コップタワーチャレンジ」を行っていました。「紙コップタワーチャレンジ」は工学院大学ロボットプロジェクト(以下KRP)との共同で、ロボットに使用されるリンク機構を利用しているそうです。
ブースは多くの人で賑わい、特に子どもたちは楽しそうに体験していました。SCPの皆さんに教えてもらいながら真剣に取り組む姿が見られました。

体験のようす

SCP支部長の角脇光季さんにお話をお伺いしました。
 
ーファンモアタイムにはどのような気持ちで臨みましたか?
角脇さん:
KRPとの共同作業や物理系の体験を準備することは初めてでしたが、化学系だけでなく物理分野の実験も子どもたちに教えることができる学生プロジェクトに成長したいという思いで臨みました。

SCP支部長 角脇光季さん

ーイベントを終えての感想をお願いします。
角脇さん:
科学実験の仕組みや原理は、原子の結合を擬人化したり、マクロなものに例えたりして説明することが多いです。しかし、今回のように物理の実験原理を説明する際には、目に見えない力や現象を説明する必要があり、その難しさを感じました。
さらに、物理の実験では現象が起きる場合と起きない場合が顕著に表れるため、その点でも難しさを感じました。しかし、「どうしたらうまくいくかな?」と子どもたちと一緒に試行錯誤を重ねる中で、科学的な思考に触れてもらう機会を提供できたのではないかと感じ、充実感がありました。

子どもたちに教えているようす

アカペラサークル-Σ-

アカペラサークル-Σ-は、Hitoshi Arai Bandの皆さんと共演し、都民広場で歌を披露していました。それぞれが主役になれるように半分ずつ曲を持ち寄ったそうで、Hitoshi Arai BandからはオリジナルソングとThe Beatlesの「Ob-La-Di, Ob-La-Da」、アカペラサークル-Σ-からは名探偵コナンのメインテーマや「夢を叶えてドラえもん」が選曲されました。
大人から子どもまでが楽しめる選曲で、タンバリンを使って笑顔で歌う様子に、観客も手拍子をしながら楽しそうに聴いていました。

アカペラサークル-Σ-副サークル長の秋元佳奈さんにお話を伺いました。

アカペラサークル-Σ-副サークル長 秋元佳奈さん

ーファンモアタイムにはどのような気持ちで臨みましたか?
秋元さん:
普段活動している学内や地域のイベントとは異なり、都庁という老若男女、多国籍の方が集まる場で歌わせていただくことに緊張しつつも、新鮮でわくわくした気持ちでステージに立ちました!
今回出演しないメンバーや家族、知り合いも聴きに来てくれるということで、それぞれが楽しみながら、歌を届けるために練習から全力で臨みました。

ーステージを終えての感想をお願いします。
秋元さん:
全4回の公演で、どの時間も多くの方が楽しそうに聴いてくださり、とても嬉しかったです!
音響スタッフの入念なリハーサルのおかげで、本番は全力を出し切ることができました。また、曲の合間に毎回違ったコメントをしたり、唐揚げの宣伝をアドリブで行ったりと少し難しい場面もありましたが、唐揚げ研究家の有野さんやお客さんの温かさのおかげで良い経験になりました。今後も様々なイベントに挑戦していきたいと思います!

✏学生ライター 編集後記
展示や体験を通じて多くの最新テクノロジーに触れる貴重な経験ができました。普段とは異なる街並みを体感し、これが実現されたらとても素敵だと思いました。また、工学院大学の団体がこのイベントで一般の方々に知っていただき、この記事を通じてその魅力をさらにお伝えできていれば嬉しいです。今後も新聞会は、学生メディア団体として工学院大学の魅力をお伝えできるよう活動していきます。