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【子育て世代座談会】「ワークライフバランス」のリアル 前編

こんにちは!工学院大学採用担当のA.Hです。
今回は、座談会企画第2弾ということで、子育て世代の職員4名に集まっていただきました。
noteを読んでくださっている就活生の皆さんにとって、少しでもご自分のキャリアを思い描く手助けになれば嬉しいです。

<本日の参加者>

T.Nさん(学事部学事課)
教授総会をはじめとした大学部門における会議の準備・運営をしています。また、教員が持っている学内予算の精査・執行処理、学生が学会参加をした際の旅費精算やティーチング・アシスタントの契約手続き・出勤確認などを行っています。デスクワークが多く、出張や休日のイベント出勤もほぼない部署なので、家庭との両立もしやすく助かっています。

5歳の男の子と3歳の女の子のママ 第一子・第二子ともに育休を2年ずつ取得

Y.Yさん(就職キャリア支援部就職キャリア支援課)
学生の相談対応、就活対策講座や学内合同企業セミナーの企画・運営を担当。また各学科・専攻ごとに担当制を敷いているので、その学科ならではの就職情報の取りまとめや企業訪問も行っています。キャンパスや場所を問わない仕事内容が多いところが育児と両立する立場からは魅力だなと感じています。

3歳の女の子と8ヶ月の双子の女の子のパパ 双子誕生に合わせ3ヶ月の育児休業を取得

A.Mさん(情報システム部)
システムの保守運営、新しいシステム導入、人的セキュリティ対策の担当をしています。情報システム部はテレワークがしやすい部署ということもあり、家庭との両立をするうえで助かっています。

4歳の女の子のママ。産休・育休合わせて1年8ヶ月休職。

T.Hさん(総合企画部広報課)
ホームページ、SNS、動画などのコンテンツ管理やメディア取材対応などの広報業務を担当。昨年は工学院大学ソーラーチームが世界大会に出場したので、オーストラリアへ取材のため出張しました。

小学2年生の男の子、2歳の男の子のパパ。育児休業は取得しない選択をした。
インタビュアー A.H 人事課  
各職員のプロフィールは取材時(2024年12月現在)のものとなります

先輩職員の家庭での“顔”

A.H人事:今日はお忙しいところお時間いただきありがとうございます!子育て世代の座談会ということで、私は普段お仕事されている皆さんの様子しか知らないので、皆さんのお子さんのお話やパパ・ママの一面を見せていただけるのを楽しみにしていました!早速ですが、最近の皆さんのお子さまの様子について教えていただけますか?

T.H広報小学校2年生2歳の男の子2人兄弟がいます。
次男が一昨日に微熱が出てしまって、今日もリモートでの参加になるかもしれませんでした。元気になってくれて、保育園に預けてくることができたので本当に良かったです(笑)

A.M情シス:うちは4歳の女の子が一人います。最近乾燥しているからか鼻血を出すことが多くて…でも、私の地域だと熱が出た翌日は絶対にお休みなので、T.Hさんの地域に引っ越そうかなと思ってしまいました(笑)

Y.Y就職3人娘がいます。3歳と、8ヶ月の双子です。もう、双子は想像以上に大変で、家にいるときは常に次女か三女を抱っこしています。二人乗りベビーカーにバギーボードを付けて三人で移動すると50キロくらいになるので、体力的にも大変ですね。

T.N学事5歳になる年中の男の子と、3歳の女の子がいます。息子の時は、全然保育園が空いてなかったので今幼稚園に通っています。娘は保育園に入れたのですが、2か所の送り迎えはなかなか大変ですね…(笑)

Y.Y就職:先日、8ヶ月の双子の保育園の申込をしてきました。双子であっても、両方受かるとは限らなくて、片方が落ちてしまうこともあると聞くので保活の大変さを再認識しています。1歳児での申込になると、3歳の長女と同じ保育園の空きが2枠になってしまうので、絶対0歳児で入れなければ…という気持ちです。

全員:1歳児での保育園探しは本当に激戦ですよね…

新宿キャンパス 工手の泉で座談会を行いました

A.H人事:やはり今保育園はなかなか厳しい戦いなんですね…。ご家庭内で家事・育児の分担はどのようになっているんですか?

T.H広報:小学生長男の朝の送り出し、風呂掃除、休日のお出かけプランを考える、などを担当しています。早く帰れた時は次男の保育園のお迎えと入浴と寝かしつけを担当します。あとは、洗い物や洗濯など家電に任せられるものは任せることも大事だなと実感しています。私は炊事の対応がほとんどできていないことが課題だな、と感じています。とにかく、自分のできることを言われる前にやる、ということが鉄則ですね(笑)

A.M情シス:私の家庭では、平日は私:夫が、育児7:3、家事1:1、土曜日 育児:夫、家事:私、日曜日 育児:私、家事:夫と決めています。この7:3という割合もあいまいなものではなくて(笑)、家事・育児のタスクをすべてExcelに書き出して分担をしっかり決めています。子どもが生まれたことをきっかけにこのスタイルに落ち着いた感じです。夫も私も自分の時間が欲しいタイプなので、土日はそんな割り振りになっています(笑)あとは、自分の担当でない家事も「気づいたことは言う」というルールにして、不満をためないようにしています。

A.Mさん(情報システム部)とT.Hさん(広報課)

Y.Y就職:ざっくり平日は妻が料理、土日は私も一緒に料理すると決めていることもありますが、他の家庭ほど分担をはっきりと決めていません。特に双子が生まれてからは、妻も私も自分の時間がほとんどとれていないので、我が家では手が空いているほうがやろうね、というスタンスになりました。長女の髪の毛を結わうことと、授乳、離乳食を作る以外は全て守備範囲ですね。近い未来、子ども3人分の髪の毛を結わう時が来ると思うので、朝の忙しい時間を乗り切るためにも私もできるようになるのが目標です。

全員:理想ですね!

Y.Y就職:ありがとうございます(笑)でも、出産で妻が不在の時は、やっぱり髪の毛が上手く結べなくて。保育士さんに、かわいくしてあげてください!とお願いしていました。T.Hさんも言っていましたが、そうやって任せられる部分は任せることも大事だと思います。

T.N学事:夫には洗い終わった後の洗濯物の収納やごみ捨て、子どもたちのお風呂と寝かしつけをお願いしています。でも我が家も結構分担にあいまいな部分が多いので、トイレ掃除やちょっとした掃除機がけなどは、どっちがやるの?ってなることもありますね(笑)

Y.Y就職:掃除でいうと、うちはいま長女が何でもやりたいお年頃で(笑)
お風呂掃除やトイレ掃除をしていると一緒にやりたがるんですが、気持ちは有難いんですけど時間がすごくかかってしまうので・・・起きてくる前に済ませるっていう工夫もしています。

T.Nさん(学事課)とY.Yさん(就職キャリア支援課)

仕事と家庭の両立

A.H人事:次は、仕事と家庭の両立についていろいろ教えてください。今日お越しいただいている皆さんは、A.Mさん、T.Nさん、Y.Yさんが育児休業を取得され、T.Hさんが取得しないという選択をされていると思います。
 まず女性の方に伺いたいと思います。お子さんが1歳になるまでは必ず取得しようと思ってましたか?それともなるべく早く復職しようという気持ちが強かったですか?

A.M情シス:ちょうど産休・育休を取得するタイミングが新型コロナウィルスの感染が拡大した時期だったため、1歳になるまでは育児休業を取得しようと判断しました。

A.H人事:T.Nさんはどうでしたか?

T.N学事:一人目の時は、規程で取得できる上限である2年間育児休業を取得します、と部署に宣言していました。二人目の時は、1歳になった4月に保育園に入れようと思っていましたが、二人一緒の保育園に申込となるとなかなか難しくて…別々のところに通うなら、ということで二人目の時も2年取得しました。できるだけ子どもと長く一緒にいたい、という気持ちも大きかったですね。

注)本学では、無条件に最長2年まで育休を取得することができます!

A.H人事:なるほど、ありがとうございます。Y.Yさんはどうでしたか?最初から3ヶ月と決めていましたか?

Y.Y就職:第一子の時は、金銭面と、異動した直後であったことを踏まえて、あえて育休を取得しないという選択を取りました。第二子・三子のときも、最初は漠然と1ヶ月だけ取ろうかな、と考えていました。しかし、地域の双子を育てる親が集まるイベントに参加した際に、双子の先輩パパが口をそろえて最低3ヶ月、できれば6ヶ月取得したほうが良いというのを教えてくれて、考えなおしました。最後まで迷いましたが、育休期間はボーナスの算定期間に入らないことが気にかかり、最終的に3ヶ月にしました。でも、今思えば金銭面はそこまで問題にならなかったので、その時に戻れるのであれば迷いなく6ヶ月を選択したと思います。復職後は本学の男性職員初である時短勤務で働いています。部署のメンバーも快く受け入れてくださり、感謝しています。

A.H人事:T.Hさんが取得しなかった理由も聞いてもよいでしょうか?Y.Yさんもおっしゃっているようなボーナスが控除されてしまう、などの金銭面でしょうか。

T.H広報:上司は育児休業の取得を勧めてくれました。ちょうど育児・介護休業法の改正後のタイミングだったこともあり、人事課から育休制度・手続きについて直接説明も受けました。最終的に、67%の給付金が入るとはいえ、引っ越ししたばかりだったことや年収面を考慮し、取得しない選択をしました。ただ、有給休暇が多く残っていたので、年末年始では2週間ほどまとめて休暇を取得しました。子育てについて、部署全体で応援してくれることは有難かったです。

※2022年10月の育児・介護休業法の改正で、出産・出生を控える従業員への育児休業制度の説明と取得意向の確認が義務付けられました。本学では、専任教職員、パートタイマーなど身分ごとに説明資料および動画を整備し、対象者のかたにご案内しています。
※本学では、有給休暇を二年繰り越しでき、最大60日まで積み立てることができます。60日以上になったものについても、毎年10日を限度に傷病休暇として積み立てられます。

A.H人事:A.MさんもT.Nさんもご出産を経て復職されていますし、男性お二人の奥様も復職を前提に動かれていると思います。女性のお二人は、お仕事をやめる、という考えはありませんでしたか?

女性二人:全くなかったです。

T.N学事:私が知る限り、出産をきっかけに退職された職員を知らないので、育休を取ったら復職することが当たり前だと思っていましたし、金銭面で考えても仕事を辞める選択肢はなかったです。

A.M情シス:他の企業で、出産を機に退職するという話を聞いて驚きました。工学院大学はずっと働きやすい環境が整っていると思います。

※本学では、1990年代から育児休業取得・復職実績があり、直近10年間の女性事務職員の育児休業取得率および復職率は100%となっています

Y.Y就職:育休を取得して良かったこととして、もちろん子どもの成長をそばで見られるというものもありますが、育休を取得したことで課税対象(育児休業給付金は非課税)となる収入が減り、保育料が安くなっています。これは気づいたらそうだったというパターンなので、やはり調べることは大切だと実感しました。男性の取得だと、どうしても金銭面の心配は避けられないと思うので、育休取得後のお金の流れがシミュレーションできるようになると取得率の向上につながるかなと思いますね。

A.M情シス:当事者になる前にうっすらでもいいので情報を知っていることが大切なんじゃないですかね。当事者になってしまうと、お金のこととなると聞きにくくなりますから。

A.H人事:確かに、当事者になって色々と聞きたくても、質問しづらい話題だなと思いました。このnoteを通して、少しずつオープンになっていければ良いなと思っています。


子育て世代座談会の続きは、後編に続きます!