見出し画像

しんじゅくこどもまつり 大学生が地域の子どもたちを笑顔に

工学院大学新聞会は、大学唯一の学生メディアとしてイベントや部活動を取材しています。学生の視点で、工学院大生のキャンパスライフをお届けします!

この記事のライター
工学院大学新聞会 いゆみ
情報学部コンピュータ科学科1年 / 趣味:YouTubeを観ること / 苦手なこと:暗記  / 大学生活の楽しみ: 授業

8月7日(日)に、新宿西口中央公園で「しんじゅくこどもまつり」(主催:Criacao Shinjuku、株式会社JM)が開催されました。ブースを出展したまち開発プロジェクト-Smart Tech-(以下、まち開発プロジェクト)、Science Create Project(以下、SCP)を取材しました。

インタビューに答えてくれたのは、まち開発プロジェクト代表の米山哲朗さんとSCP八王子代表の川橋倫さんです。

―プロジェクトの活動内容を教えてください。

まち開発プロジェクト 米山さん:
まち開発プロジェクトは、大学で学んだ知識と技術、学生ならではの発想力を駆使し、西新宿を魅力あふれる豊かなまちにすることを目的に活動しています。学生自身が西新宿の課題を見つけ、解決するために企画の立案・実施をしています。普段は現地調査やミーティングを行っています。
今年度は月に一度の頻度で、西新宿四丁目地域の清掃活動に参加し、地域の美化に取り組んでいます。

西新宿を街歩き

SCP 川橋さん:
科学の楽しさを知ってもらうことを目標として、地域のイベントで子どもたちと科学実験を行っています。普段の活動では、キャンパス内の実験室でイベントに出る際の演目の開発・改良、教材の製作を中心に行っています。

八王子キャンパスの実験室で演目を開発

―しんじゅくこどもまつりに出展したブースの内容や魅力、目的を教えてください。

まち開発プロジェクト 米山さん:
私たちは「ハカリンピック」という身の回りのものを計測器で測る体験型ブースを設けました。参加した子どもたちは、まずレーザーの距離測定器でソーシャルディスタンスの基準値である2メートルを測定します。次に、声の大きさを騒音計で測ってスタジアムの声援の大きさと比較します。祭りの主役である地域の子どもたちがめいっぱい楽しめて、なおかつ学びのある体験ブースを目指しました。

一人が測定器、一人が的を持って、距離を測定。2mぴったりを目指します。


SCP 川橋さん:

Science Create Projectのブースでは、「人工いくら」と「コールドパック」の科学実験を行いました。
「人工いくら」では少し特殊な薬品を使っていて、家庭ではなかなかできない実験を楽しんでもらいました。危険な薬品は避けて、安心して楽しんでもらえるよう配慮しています。
また夏休みの初めということもあって、子どもたちの自由研究に役立つ実験にしました。穴埋めをするだけで完成する解説資料も用意しました。
どちらの実験も、夏休みの思い出として、完成したものを家に持ち帰ることができます。

コールドパックはたたくと冷える瞬間冷却材。猛暑の中、参加した子どもたちから好評でした。

―当日は、多くの子どもたちやそのご家族が参加されていて、とても活気にあふれていました。運営側のみなさんが感じたことを教えてください。

まち開発プロジェクト 米山さん:
猛暑の中でしたが、私たちのブースでも子どもたちの笑顔を見ることができ、これだけでもお祭りに参加して意味があったと思います。学生メンバーも生き生きとした表情をしており、地域の方々と触れ合う中で、西新宿のまちおこしに向けて多くの刺激を受けました。

SCP 川橋さん:
天気がとてもよく、焼けるような暑さでしたが、たくさんの子供たちが遊びに来てくれました!教える側の私たちも子どもたちの反応を見て、学ぶことがたくさんありました。
1年生の新メンバーも参加し、全員で協力してブースに来てくれた子どもたちに科学のおもしろさや楽しさを伝えられたと思います。

―「しんじゅくこどもまつり」にはどのような思いで参加されましたか?

まち開発プロジェクト 米山さん:
新型コロナウイルス感染症の影響で、お祭りが中止となる状況が全国的に続いていました。その中で、私たちは地域の方々とお祭りが疎遠になってしまっている現状にもどかしさを感じていました。このような状況下で、お祭りを開催する意味やお祭りが地域に何をもたらすのかを改めて考える必要があると思い、しんじゅくこどもまつりに参加しました。

SCP 川橋さん:
外に出る機会が少なくなった子どもたちに、科学実験が楽しい思い出として残ればいいなと思いました。子どもたちが科学に興味を持ち、学びを持ち帰ってくれていたらうれしいです。

―今後はどのような活動をしていく予定ですか?

まち開発プロジェクト 米山さん:
このイベントに参加して、活気に満ちた空間と笑顔を生むお祭りのすばらしさを体感しました。お祭りは地域の活性化に不可欠であることに気づきました。今回のような大きなイベントを実現するためには多くの人の協力が必要であることが分かり、地域のつながりの大切さを痛感しました。西新宿の活性化と地域のつながりを形成するために、私たち学生に何が出来るかを今後も考え続けていきたいと思います。

SCP 川橋さん:
今後も出展が決まっているイベントがいくつかあるので、そちらの準備を進めつつ、子どもたちが家庭でも楽しめるように科学実験の解説動画も作っていきたいと思っています。

子どもたちが楽しく遊び、学ぶことができる素敵なイベントでした!
今回ご紹介した2つのプロジェクトの魅力が少しでも伝えられていたらうれしいです。
工学院大学新聞会はKogakuin Timesでさまざまな学生活動・イベントの様子を発信しています!ぜひご覧ください。

学生ライター 編集後記
当日は、イベントには多くの子供たちやそのご家族が参加されていて、とても活気にあふれていました!まち開発プロジェクト、SCPが運営したブースも列ができるほど多くの子供たちで賑わっており、「楽しかった」「またやりたい」といった声を聞きました。
どちらもめずらしい体験ができるブースになっていたので、子どもたちにとって夏のいい思い出となったようです。



この記事が参加している募集