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地域に根ざした学生プロジェクト SCPの活動レポート

 Science Create Project(以下、SCP)は、110名のメンバーで活躍する学生団体で、子どもたちを対象に科学実験や工作を通じて科学の楽しさや魅力を伝えることを目的としています。メンバーが自ら演目を開発し、イベントで子どもたちに説明しながら実施することで、科学の知識を深めるとともに、コミュニケーションスキルの向上にもつながっています。地域のさまざまなイベントに参加し、開発した科学実験を通じて、子どもたちに科学と触れ合う貴重な機会を提供しています。

今回は、8月から10月にかけて参加したイベントでの活動の様子を紹介します。

クリアソン夏祭り~夏の三連戦~

 クリアソン新宿は、新宿区を拠点とする関東サッカーリーグ所属のクラブです。第26回日本フットボールリーグ(JFL)のホームゲーム第17節・第18節・第20節では、「クリアソン夏祭り〜夏の三連戦〜」として、夏のナイトゲームを盛り上げる多彩なイベントが開催されました。
SCPは、8月31日(土)に味の素フィールド西が丘で行われた第2戦のイベントに参加し、ホバークラフトを使ったミニゲームを出展しました。

手作りのホバークラフト。シンプルな仕組みで科学の原理が体感できます。

このミニゲームでは、空気の力でホバークラフトを滑らせてゴールに入れるというシンプルなルールで、多くの子どもたちに楽しんでもらいました。

ホバークラフトのミニゲームに挑戦する子どもたち。空気の力で滑る動きを楽しんでいます。

しかし、当日は雨の影響で事前に準備していたフィールドが使えず、急遽机を代用するというアクシデントが発生。これにより、雨天に備えたラミネート加工などの対策が必要だと再認識しました。
こうした経験を活かし、次回はさらにスムーズな演示ができるよう、改善を続けていきます。

しんじゅくこどもまつり

 9月22日(日)に新宿中央公園多目的広場で開催された「しんじゅくこどもまつり」に参加しました。しんじゅくこどもまつりは、クリアソン新宿の支援のもと、子どもたちに「好き」や「やりたい」との出会いを提供することをコンセプトにしたイベントで、工作や飲食屋台などさまざまなブースが並び、こどもたちが楽しく学べる場となっています。
SCPが今回提供した演目は「スーパーボールづくり」

自分だけのオリジナルのスーパーボールを作りました。

この演示では、スーパーボールがなぜ跳ねるのかを考えながら、材料の配分や作成工程を工夫し、子どもたちが科学の原理に興味を持てるよう取り組みました。スライムに似た材料を使用し、手順を工夫することで、子どもたちは自分でスーパーボールを作る楽しさと、作ったボールで遊ぶ楽しさの両方を体験することができました。

科学の仕組みを学びながらスーパーボールを作成。子どもたちの好奇心が刺激されます。

今回は一年生メンバーが中心となって進行し、参加した子どもたちからは「楽しかった」との感想が多く寄せられ、SCPメンバーとしても、さらなる成長を感じることができたイベントとなりました。

せいせき秋のビールまつり

 10月3日(木)~6日(日)に聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターで開催された「せいせき秋のビールまつり」には、京王線沿線や多摩地域に所在する16カ所のブルワリーが集まり、各ブルワリーのクラフトビールを楽しみながら、地域の魅力を再発見し、多摩エリアの活性化と地域連携を目指すイベントが行われました。本学をはじめ、多摩大学や明星大学の学生も参加し、産学協同で地域活性化に貢献しました。また、本学の八王子キャンパスで活動する「みつばちプロジェクト」も、キャンパスで採れたはちみつを使って産学連携で企画・製品化したオリジナルビールを販売しました。

キャンパスで採れたハチミツが入った「せいせきハニーレモネール」を販売しました!

SCPは5日(土)、6日(日)に参加し、子ども向け科学実験ワークショップ「ふわふわビールスライムを作ろう」を実施。今回で2回目の参加となる本イベントでは、子どもたちがスライムのデザインを3種類から選べるよう工夫し、自分の好みに合わせたスライムづくりを楽しんでもらいました。

ビール、メロンクリームソーダ、黒ビールをイメージした3種類のスライム

来場者アンケートでは、保護者の方から「子どもにとって良い思い出になり、学生活動として非常に有意義だった」とのお声をいただきました。また、学生たちも子どもたちの笑顔や楽しそうな姿を見て、大きなやりがいを感じました。

スライムづくりを通じて楽しい時間を共有しました。

ファンモアタイム新宿 2024

 10月18日(金)~10月20日(日)に開催されたファンモアタイム新宿は、西新宿のメインストリートが歩行者天国となり、思い思いの体験を楽しむことができるイベントです。
昨年に引き続き参加したSCPは、19日(土)と20日(日)の2日間、車やロボットに使われているモーターを身近な材料で作る「クリップモーター作り」や、電車などで使われている機構を「マジックハンド」で体験できるブースを出展しました。

シンプルな仕組みで回るクリップモーター。身近な材料でモーターの原理を学びます。

磁力や電気の仕組みなど、少し難しい内容でしたが、学生たちが子どもの目線に立って分かりやすく説明したことで、子どもたちは興味津々で取り組んでいました。

クリップモーターの作りに挑戦する子どもたち。学生が丁寧にサポートします。

「楽しかった」、「お家でもう一回作りたい」と親子で楽しく会話しながら帰る姿に、学生たちも科学の楽しさを伝えることができた達成感を味わいました。

SCPはこれらのイベントを通じて得た経験を活かし、これからも子どもたちに科学の楽しさを伝える活動に全力で取り組んでいきます。今後のSCPの活躍にご期待ください!

Science Create Project支部長 角脇 光季さん(生命化学科2年)コメント
普段あまり行っていなかった工作を中心に演目を行い、工作における原理をわかりやすく説明することの難しさや、天候対策の重要性を改めて実感しました。多くの子どもたちの楽しそうな姿を見られたことは、メンバーにとっても充実した経験となりました。これからも私たちは科学の楽しさ、魅力を楽しみながらわかりやすく伝えるために活動を行っていきます。

公式Instagramでは、SCPの活動やイベントの様子を随時発信中!
ぜひフォローして、チェックしてみてくださいね。

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