深夜の「歩け歩け大会」八王子から新宿まで43kmを歩く伝統行事に潜入!
こんにちは、工学院大学新聞会です。工学院大学唯一の学生メディアとして大学のキャンパスライフをお届けしています!
工学院大学八王子キャンパスでは、秋の八王子祭に向けて、毎年5月に学園祭実行委員会が主催するプレ八王子祭が開催されます。
今回はプレ八王子祭の名物企画「歩け歩け大会」を、新聞会が潜入取材してきました。
歩け歩け大会とは?
歩け歩け大会は、八王子キャンパスから新宿キャンパスまでの43㎞を、12個のチェックポイントを巡りながら夜通し歩き続けるイベントです。コロナ禍を経て4年ぶりに開催されたため、学生のほとんどがその実態を知らない謎に包まれたイベントです。
受付から出発まで
5月20日、プレ八王子祭当日。模擬店などが終わり、17:00頃から八王子キャンパス18号館いぶきホールにて「歩け歩け大会」の受付が始まりました。参加する人の情報と持ち物の確認、保険料200円の回収、ゼッケンと最初のチェックポイントまでの地図の配布が行われます。必要な場合は荷物なども預かってもらえるので、気軽に参加することができます。
21:30頃までは自由時間なので、飲み物の確保や仮眠をとるなど事前に体力を補うことをおすすめします。(私は仮眠をとらなかったので途中で眠くなりました)
22:00からいよいよ開会式がスタート。大会の注意事項の説明の他、班員同士の親睦を深めるためのゲームやクイズが出題されました。このクイズはいくつかのチェックポイントで行われ、正解するとキーワードの一文字が与えられます。全て集めると景品がもらえます。
参加している人たちは答えやすい問題ですね。答えはチェックポイント1で答え合わせがあります。ぜひ皆さんも記事を読みながら考えてみてください。
日付が変わり、いざ出陣!
ゲームやクイズでチームメイトと交流した後、準備運動が行われ、いよいよ各班が八王子キャンパスの東門から出発していきます。
僕たち新聞会の班は最後から2番目で、12:50頃に出発しました。チェックポイント1までの道のりは、川を眺めたり八王子の自然を体感しながら歩きました。
チェックポイント1 午前1:40到着
最初は難なく進み、40分程度でチェックポイント1に到着しました。ここでは、健康状態の確認やつけているゼッケンの番号で抽選会が行われました。
そして気になるクイズの答え合わせと第2問の出題です。
ここからいよいよ普段の通学ではなかなか通らない場所を歩き始めます。まだまだ序盤なので体力にかなりの余裕を残しチェックポイント2に到着しました。
チェックポイント2 午前2:40到着
チェックポイント2でも健康チェックなどが行われました。そして恒例のクイズの時間です。
チェックポイント3までの道中では、僕が普段通学で使用している中央線の豊田駅と日野駅の間にある橋を歩きました。ここで一つ衝撃的な事に気が付きます。中央線には八王子駅から新宿駅の間に16の駅がありますが、2時間以上かけて我々はまだ1駅半分しか進んでいないのです。
進んだ距離の少なさに驚きつつ、チェックポイント3に到着しました。ここら辺で少し足の疲れが出てきました。
チェックポイント3 午前3:40到着
チェックポイント3では健康チェックが行われた後、飲食料の配布が行われました。このタイミングで食料が渡されるのは我々にとってかなりありがたかったです。
ここではクイズはなく、すぐに出発しようとしたところ、再び衝撃の事実が判明します。チェックポイント6まであと2時間半で到着しないと受付が終了してしまうことがわかりました。
少しずつ体力の消耗を感じていた僕たちですが、ここでペースアップして進んでいきます。
制限時間内にたどり着けるか!?一気にペースアップ
チェックポイント4までの道のりに大きな橋があり、この橋で体力が一気に削られていきます。少しずつ周りが明るくなっていく中、チェックポイント4に到着しました。
チェックポイント4 午前4:40到着
ここまでで、ゴールまでの道のりの3分の1を歩き切りました。チェックポイント3から4まで、1kmを10分程度の速度というかなりハイペースで歩いていることがわかり、ここから本当の歩け歩け大会が始まってきたと感じました。
チェックポイント4でも健康チェックとクイズの出題が行われました。
周りの景色が郊外から都市に変わっていき、日もかなり昇ってきました。道中では京王線を使う人にとってはなじみのある府中駅を通過していきます。平坦な道のりでしたがペースを落とせないこともあり足に痛みが出てきました。痛みと徹夜による眠気に苦戦しつつも、次のチェックポイントに到着しました。
チェックポイント5 午前5:20到着
ここでも恒例の健康チェックとクイズ。
体力の限界も見えてきましたが次のチェックポイント6へ向かっていきます。チェックポイント6までも基本的には平坦な道のりでしたが、ペースを落とさず歩いてきたのでかなり足の疲労がたまり、もはや歩くのも難しくなってきました。ハイペースで歩いていくとついにチェックポイント6である“味の素スタジアム”が見えてきました。
チェックポイント6 午前6:20到着
何とか時間内にチェックポイント6に到着しました。ここまでの道のりですでに満身創痍ですが、ここからいよいよ後半戦に突入します!
波乱だらけの歩け歩け大会
チェックポイント6以降はいよいよ東京の都心に近づいていく感じがしました。周りの建物の量も車の量も一気に増え、新宿までの距離も少しずつ近づいてきました。しかしこのあたりからだんだん日が差してきて、気温が上がってきました。体力、睡魔、暑さが襲ってきますが僕たち新聞会は進んでいきます。そしてチェックポイント7に到着しました。
チェックポイント7 午前7:15到着
ここでは健康チェックに加え、2回目の飲食料の配布が行われました。すでに限界は超えていますが次のチェックポイント8に向かっていきます。
チェックポイント8までも体力がみるみる減っていき、いよいよ足の痛みが限界を超えてきました。そして日はさらに昇っていきます。暑さも急激に強まる中、我々新聞会はチェックポイント8に到着します。
チェックポイント8 午前8:15到着
今までと同様、健康チェックとクイズの答えが発表されました。
そして次の問題を聞き、チェックポイント9に向かっていきます。
……と言いたいところですが、ここで残念なお知らせです。
僕たち新聞会はチェックポイント8までで計30km程度を歩きましたが、ここで僕含めた班員全員が限界を感じ、歩け歩け大会を棄権することを決めました。
歩け歩け大会の取材は残念ながらここで終了します。ここから先のチェックポイント9~12の様子やゴールの様子が知りたい方は、来年参加してみてください。
ちなみに・・・
最短でゴールしたチームは午前8:32着(7時間59分)だったそうです!
歩け歩け大会その裏では…
歩け歩け大会を運営していたのは、工学院大学学園祭実行委員会。学園祭実行委員会アルケータ局の局長の清水泰喜さん(電気電子工学科2年)に今回の歩け歩け大会についてお話を伺いました。
―歩け歩け大会の準備で一番力を入れたこと、工夫したことはなんですか?
安全の確保と43km飽きない工夫です。足の疲れと眠気をどう感じさせないかというところに着目し、長い距離を飽きずに楽しめる大会になるようがんばりました。
―本番中に一番大変だったことはなんですか
本部間の連携ですね。やはり43kmも歩く大会ということでスタート地点の八王子の本部とゴール地点の新宿の本部の間が遠く、八王子で起きた問題をリアルタイムで共有できず、新宿本部が少し不安に思うことがありました。来年はもっと工夫出来たらより良い大会になると思います。
ー歩け歩け大会を終えてどんな気持ちですか?
いろんな事を思った中でも、クレームも大きな問題もなく無事4年ぶりに開催できた嬉しさと人数が集まらなかった悔しさですね。前局長の新井さんから「雨で歩け歩け大会ができなかった、悔しかった。」と聞いていたので、無事に開催できたことで、前局長、前々局長に良い報告ができ後輩としての義務を果たせたのかなと思います。
しかし、人数という壁にぶち当たってしまったことは悔しいし申し訳ない気持ちがありました。久々の開催ということで知名度が低かったのかなと思います。宣伝活動に力を入れることができなかったので、後輩たちには来年頑張ってほしいですね。
取材にご協力いただいた清水さんありがとうございました。
10月には、工学院大学の一大イベントの八王子祭が開催されます!模擬店、教室展示、ステージ企画まで毎年多くの来場者でにぎわいます。こちらもぜひチェックしてください。
来年の参加者はあなた!
残念ながら歩け歩け大会の全貌を取材することはできませんでしたが、来年以降も開催された際にはぜひ実際に参加してみてください(学内限定)。僕もぜひリベンジで参加してみたいです。
工学院大学新聞会はKogakuin Timesでさまざまな学生活動・イベントの様子を発信しています!ぜひご覧ください!