新宿アトリウム 大都会で楽しむデジタルアート
あらゆるモノがネットにつながるIoTが普及し、現代ではさまざまなリアルタイムデータを取得・保管することが可能になりました。
ビッグデータはアート分野でも活用されており、近年では多くの企業やアーティストが、デジタルアートによる空間演出に取り組んでいます。
新宿駅から徒歩5分に位置する工学院大学の新宿アトリウムでも、デジタルアートを楽しめるのを知っていましたか?
プロジェクションマッピングの映像と中央のキネティックウォール(動く壁)の動きや放つ光が組み合わさり、大都会のいまを表現しています。
たとえば猛暑が続くこの時期に、下の映像を新宿アトリウムで見ることが多くなりました。実は天気のリアルタイムデータと連動していて、晴れているとこの映像が流れます。外気温が高ければ高いほど、熱を放出するかのように中央の動く壁が早くうねり、波紋を作り出します。
曇りの日、雨の日もそれぞれの映像が流れます。曇りの日は、湿気が多いほど中央の壁が膨張するように膨らみ、雨の日は降水量が多いほど、キネティックウォールが縦に激しく動き、雨のしずくを連想させます。
さらに、この空間では風の流れもアートとして表現されています。リアルタイムで取得した風速と風の向きのデータと連動し、壁が波打ちます。
全国の災害状況や警報・注意報とも連動。水色は雨、黄色は雷、茶色は地震……どの色がどんな災害や警報を表現しているか想像してみてください。
暑さが本格的なこの時期は、新宿アトリウムでデジタルアートを鑑賞しながら、思い思いの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
※2022年8月現在、感染拡大防止のため学園関係者以外の入構を規制しています。
壁フェス2022開催 応募受付中
工学院大学は、インテル株式会社のクリエイターサポートプロジェクト「インテル®️ Blue Carpet Project」協力のもと、 壁フェス Kinetic Wall Festival 2022を開催します。
工学院大学新宿アトリウムの動く壁、キネティックウォールを用いて工科系分野の学生・本分野に興味のある中学生・高校生がアイディアを可視化させるコンペティション形式の中高大社接続型のイベントです。
応募テーマは、「connected_world 動く壁:キネティックウォールをデータとつなぎ、あらたな世界を描こう」。一次予選のアイディア審査を通過したチームには、さまざまなビッグデータと連動したデジタルアートに挑戦してもらいます。
今回ご紹介した新宿アトリウムの天気や災害情報との連動はもちろん、科学の法則や自然現象、人の動き、SNS投稿など、さまざまなリアルタイムデータを使ってデジタルアートで新しい体験空間を手掛けるチャンスです。
みなさまのご応募をお待ちしています。