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研究の楽しさをエントリーシートに -就職活動体験記vol.2

春から社会人になる先輩は、本学でどんなことを学び、どのような職業に就職するのでしょうか?この企画では、面接対策や就職活動時のエピソードをお聞きしました。

内定先:富士電機株式会社
早川 優香さん
電気・電子工学専攻 修士2年 / 結晶成長研究室(指導教員:山口 智広 教授)/ 自然科学研究部 / 東京都立久留米西高等学校 出身 / 2016年 応用物理学科入学
                  ※掲載内容は取材当時のものです。


Q1. 工学院大学に入学を決めた理由は?

オープンキャンパスで多くの先生や先輩から最先端の研究の話を聞き、工学院大学なら極めたい専門分野や研究テーマに出会えると感じたからです。また、先生と学生との距離が近く、いつでも質問や相談ができる環境も魅力的に感じました。

Q2. 内定先企業を志望した理由は?

私は研究室で半導体結晶をデバイス化に向け、透過電子顕微鏡(TEM)を用い微細構造解析を行い、この微細構造の違いが材料本来の持つ特性に与える影響について研究していました。
卒業後も、より高性能・低コストで製作可能なパワー半導体の研究開発をしたいと考え、富士電機株式会社を志望しました。入社後は高性能で低コストなパワー半導体に向け研究開発に携わりたいと考えています。

Q3. 学生時代に力を入れたことは?

科学教室です。学部1~3年時には部活でスライムづくり教室、4年から修士にかけては研究室でLED教室を行いました。子どもたちへ科学の楽しさを伝え、実験を通して「なぜ?」と感じる好奇心・探求心を大切にした教室づくりを心掛けました。

科学教室LED_早川

Q4. 就職活動はいつから始めましたか?

大学院への進学を決めていましたが、学部3年生の時から就職支援センター主催の就職ガイダンス合同企業セミナーに参加し、就職活動の流れや企業の情報を得ることができました。本格的に就職活動を始めたのは修士1年生の6月からです。はじめは興味がある企業をピックアップし、夏からインターンシップの応募、春には10社ほどエントリーしました。企業によって、インターンシップの時期や選考募集の時期が異なるため、希望している会社の締め切りが過ぎないように予定を管理する力が必要です。

Q5. 大学院へ進学した理由を教えてください。

研究をより深く行いたいと感じたからです。研究室の本配属が学部4年時のため、満足する研究生活を送るには大学院へ進学する必要があると感じました。大学院進学後は他大学との共同研究や学会の参加など充実した日々を送ることができ、進学してよかったと感じています。

科学教室スライム_早川

Q6. ここが効いた!私のエントリーシート

大学院生での就職活動では研究テーマについてのエントリーシート記入欄があることが多く、研究テーマをまとめた資料提出が求められます。面接に進むと、この記入をもとに質問がされます。全体の7割が研究に関する質問だったこともありました。研究の新規性、研究をする楽しさが伝わるようなエントリーシートの記入を心がけて、困ったときは指導教員にも添削してもらいました。

Q7. 面接対策の準備や特に工夫したところを教えてください。

聞かれそうな質問を単語帳に記入し、裏返してシャッフル。ひっくり返したとき、スムーズに言葉が出るように練習をしました。
自己PRでは、学生時代に力を入れた科学教室での経験をもとに、自分の成長が伝わる文章にしました。

①子どもやその親に科学を伝える難しさ(問題の発生)
②子どもや親など年齢に応じて理解しやすいよう工夫(問題解決への努力)
③子どもたちからの理解の確認、保護者からの感謝の言葉(成果)
④相手にわかりやすく物事を伝えることができる(経験から得た自分の強み)
⑤会社でも自分の考えを相手に伝える時に生かせる(自分の強みが会社に与える影響)

という流れでまとめました。

このように、問題の発生⇒問題解決への努力⇒成果⇒経験から得たこと⇒自分の強みが会社に与える影響で書くと文にまとまりができます。エントリーシートの記入にも活用してみてください!

Q8. コロナ禍での就職活動で意識したことは?

コロナ禍によりオンライン面接が多かったため、練習時の受け答えをカメラで録画し、自分がどのように映るのか、照明の調整や相手からの見え方・感じ方を確認しました。
 また、ネットワークの問題により面接途中で回線が切れてしまうトラブルが発生したことがありました。会社へ電話をかけて事情を伝え、面接官への謝罪と対応頂いたことへの感謝の気持ちを伝え、無事選考を受け続けることができました。
 このような緊急事態時に備え、事前に会社の電話番号を把握し、いつでも電話できる準備をしておくことが大切です。

Q9. 就職活動での必須アイテムはありますか?

就職活動の適性検査対策は専門書を使い勉強しました。どのような傾向の問題が出るのかわかりやすく記載されており、解けなかった問題は解けるまで繰り返し行いました。対面の会社説明会ではノートよりクリップボードがおすすめです。安定してメモを取ることができます。

就活道具_早川

Q.10 後輩たちへメッセージをお願いします!

就職活動と研究が重なり、両立の難しさを感じると思います。私も同様に就職活動が波に乗らず、気分が落ち込んだ時期もありました。そんな時、相談できる人や応援してくれる人、第三者目線からアドバイスをしてくれる人が側におり、とても心強く感じました。友人や研究室の先輩・同期、先生、就職支援センターの方々、両親など、きっと支えてくれる人がいるはずです。皆さんにとって納得のいく就職活動ができることを祈っています!

工学院大学 就職支援センターでは、エントリーシートの書き方や合同説明会、企業セミナーなど、就職・キャリアに関する様々な情報を発信しています。就職支援センターTwitterでも情報更新中。学部3年生、修士1年生の方はぜひご利用ください。

次回、3月下旬に更新予定です。お楽しみに!

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