チームワークで現場を動かすプロジェクトマネージャー -卒業生インタビューVol.3
創業から180年を超える歴史のある鹿島建設株式会社。国内外の建築プロジェクトやインフラ整備を手掛ける企業で現場監督として活躍する畠中さんにお話を伺いました。
Q1. 鹿島建設株式会社でどのようなお仕事をされていますか?
現場の調整業務です。現場がスムーズにいくよう先を見越した段取りを行います。具体的には現場で作業する作業員さんへ指示を出し、建物竣工までの工程計画を行います。現場内に危険な箇所がないか安全巡回から品質管理等、現場に関するあらゆる業務を行うのが現場監督の仕事です。
Q2. 現在の職業を選んだ理由は?
多くの人々が集まって一つの「物」を作り上げる、その過程に待ち受ける困難を乗り越えた時の達成感に魅了されて現場監督という職種を選択しました。大規模であればあるだけ、より強い達成感を得られると思い、大手ゼネコンである鹿島建設への入社を決めました。
Q3. 仕事のやりがいや魅力は?
やりがいを感じるのは、自分が考えたことが現場で「形」となった瞬間です。自分の建てた計画で重機配置や動線が決まり、建物がつくられていく。重機や人の動きが自分の手の中にあり、現場全体が一つの生き物みたいに動き出す、その瞬間は全身がゾクッとします。
Q4. 今までの仕事で大変だったことは?
全ての業務が計画通りにいかないこともあります。どれだけ段取りよく、計画的に動いてもイレギュラー対応が発生することもあります。それでも休日に趣味のトランペットを吹いたり、家族と出掛けたり、現場のメンバーと釣りに行ったり、それだけでリフレッシュされます。
Q5. 現在の職種には、どんな知識、能力、心構えが必要だと感じていますか?
様々な知識・能力が必要な職種ですが、一番大切なのは自らの意志を貫き通す心だと思います。自分がこうしたいと思ったら、それを信じて突き進む。一緒に働く作業員さんや上司の方々は自分よりずっと経験豊富な方々ばかりなので、意志を示せばそれに応えてくれます。
Q6. 就職活動のときに意識したことは?
企業分析を徹底的に行いました。特に建設業界は仕事内容が似ているので、同業他社との比較が大事だと今でも思います。企業分析ができれば、後は自己分析をすり合わせるだけです。大学の就職支援センターの方にはESの添削を何度もお願いしました。自分が納得いくまで何度も添削していただいた結果、渾身の自己PRが出来上がりました。
Q7. 工学院大学を卒業してよかったと思うことは?
未だに研究室の繋がりがあることです。社会に出ると学生時代の友人と疎遠になってしまう事もありますが、研究室の友人とは定期的に会っています。研究と就職活動を共に戦い抜いたからこそ本当の仲間になれたのかなと思っています。
Q8. 今後の夢や展望を教えてください。
家族と趣味と仕事と、全てに充実した人生を歩んでいきたいです。
「仕事一筋」という時代でもないですから、家族との時間も大切に、趣味の音楽活動も楽しみつつ、ゆくゆくは大規模現場の所長へ。
様々な夢を実現できるように頑張っていきたいと思います。
工学院大学は、134年の歴史の中で10万人以上の卒業生を輩出し、その多くがものづくり分野をはじめ、さまざまな業界で活躍しています。
先輩たちが歩んできた道を、将来を考える上での材料にしてみてくださいね。
次回、卒業生インタビューは2月上旬に更新予定です。お楽しみに!
建築学部 卒業生インタビュー
建築学部 就職活動体験記